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between the books store open!

Posted in news by iseki ken on 2010-06-30

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What’s PINPONIC !?

Posted in news by tomo ishiwatari on 2014-12-31

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【新たなブームの予感】ピンポンとピクニックを合わせた新しい遊びピンポニックとは!?
UNTITLED044
そもそもピンポニックとは?
“ピンポンとピクニックを合わせた造語で、文字通りピクニックしながらピンポンを楽しむ新しい娯楽。
” PINPONIC = PINPON + PICNIC “
写真 1
“ピンポンとピクニックは特に19世紀のイギリスの有閑階級の間で流行し、その後世界に広まった。
 tabletennis-history1
 Antonio-Garcia-y-Mencia-xx-The Picnic-xx-Private-Collection
“それぞれ別々のものとして親しまれていたピンポンとピクニックを、とある日本の若者たちが一緒に楽しんでみたらどうだろうと始めたのがピンポニック。
UNTITLED042
“その後ピンポニックは世界中の若者たちの間に広まり、密かなブームを巻き起こしつつある。
Picnic Wedding
 写真 2
映画の題材にも選ばれるほど浸透している
pinponic_movie
“近年余暇の過ごし方が消費者庁などでも問題になっており、誰でも出来る有意義な娯楽としてピンポニックが注目されつつある。

“今年の夏にはピンポニック展も開催された模様。

関連記事:


太宰府天満宮アートプログラムvol.9開幕

Posted in news by yurika kono on 2015-05-9

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更新が遅くなってしまいましたが・・
ホンマタカシ「Seeing Itself 見えないものを見る」はじまりました!



__ 神社でアートを?

すぐにはピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、
国内外のアーティストを太宰府に招き、境内や宝物殿を会場にして行われている太宰府天満宮アートプログラム
平成18年から始まり、ホンマで9回目になります。






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ポスター、フライヤーデザインは長嶋りかこさんです。











先日、4月25日に行われた内覧会と会場の様子をすこしだけお届けします。

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神社の宝物文化財とホンマの作品とが
組み合わされて展示されているのも、太宰府天満宮での展示ならでは。





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カメラオブスキュラの襖・・?!



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蹄鉄も触れます。














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神職さんたちの袴姿もすてきですね!


この日はお天気もとてもよく、気持ちのいい新緑の中、
神職さんたちによる  境内案内や作品を巡る案内ツアー(※梅が枝餅試食付き)が行われ、
竃門神社の一室を カメラオブスキュラにした 体験型作品    Seeing Itseft 2 の限定公開もあり、
大充実の 内覧会となりました。




内覧会で限定公開された体験型作品 Seeing Itseft 2 は、
5/19(火)〜5/24(日)10:00 – 16:00の日程で一般公開されます。

展覧会会期中でもこの日程でしかみれないインスタレーション作品なので、お見逃しなく!
( 外の展望台デッキにある観光双眼鏡も、ぜひ覗いてみてくださいね。 見えないものが、見える・・かも?)












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太宰府天満宮アートプログラムvol.9
ホンマタカシ「Seeing Itself ー見えないものを見る

会場:太宰府天満宮宝物殿第2第3展示室・竃門神社展望デッキ
太宰府天満宮宝物殿/〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4-7-1
天満宮竃門神社/〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
※竃門神社へは天満宮宝物殿最寄り宮前バス停から、まほろば号利用可(所要時間6分)

会期:2015年4月26日(日)~8月30日(日)  
開館時間:9:00~16:30 (入館は16:00まで)
休場日:月曜日(ただし、4/27、5/4、5/18、25、7/20は開館)
観覧料:一般400(300)円 高大生200(100)円 小中生100(50)円
※()内は団体料金



というわけで、展示はまだ始まったばかりです。
神社の参拝も合わせて、夏休みはぜひ太宰府天満宮へお越し下さい !







TIME Picks the Best Photobooks of 2014

Posted in news by yurika kono on 2014-12-30

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米TIMEが選ぶベスト写真集2014にホンマタカシ『New Documentary 』が選ばれました。TIMEのエディターの他にもキュレーターやパブリッシャーが今年のベストブックを選んでいます。『New Documentary』の選者はマイケル・マック(Michael Mack)です。

 

TIME

http://time.com/3602554/best-photobooks-2014/

マックといえば、食いしん坊なあなたはマクドナルド、ギークなあなたはマッキントッシュを思い浮かべるはずですが、写真集好きの間ではロンドンの出版社MACKのことです。

MACK

 

MACKのサイトはこちら。

http://www.mackbooks.co.uk/newbooks/

 

ドイツの出版社steidl (あのRobert Frank『The Americans』も出版している老舗ですね)で写真部門ディレクターをつとめていたMichael Mackによって2010年に設立されたMACK。質の高いすてきな写真集をたくさん作っています。

 

Michael Mackの選評はこちらです。

 

“Ostensibly a catalogue bridging two exhibitions, this book is one of the most original books of recent times and employs a number of elegant structural and design devices. Collaging installation views with actual images and delicate image seams which riff on personal histories to build tangential narrative arcs, the only problem with this book is that it has been published in a run of just 500 copies”

 

-Michael Mack, founder of MACK books and MAPP digital editions.

 

「建前上はふたつの展覧会を網羅するカタログだが、この写真集は昨今出版されたなかで最もオリジナルで、エレガントな構成とデザインを併せ持つものだ。インスタレーションの写真と実際の作品をコラージュしており、緻密なイメージは作家自身の足跡を紡ぎ、分岐した物語を組み立てる。この写真集の唯一の欠点は500部しか出版されないことだ。」

 New Documentary 01

それでは見開きをいくつか。

New Documentary 02

New Documentary 03

New Documentary 04

New Documentary 05

 

写真集はsuperlabo から出版されています。

http://store.superlabo.com/?pid=82319950

 

(K.I)

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Images at Vevey : Yoshihisa Tanaka(Nerhol) × Yuji Hamada 後編

Posted in news by tomo ishiwatari on 2014-12-29

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 (前編はこちらから)

nerhol_2t

Nerhol 田中(以下T)  僕らは日常にあふれてる行為みたいなものが基本的に

ポイントになってて、それを、日常なんだけど見えていないことを

見せるっていうことに重きを感じてるから。そう意味では共通してるかもね。

濱田祐史(以下H) そうだね。今それ聞いて日常からヒントを得ていることは意外だった。

T 出来上がったものを見るとえらいことになってるんだけど、

でもまあやってることはその辺に転がってる石を撮ってるのと同じだから。

H ああでもその感覚はわかる。

T でも日常は、どこまでもいつまでも今起きてることが

日常として存在できるかもわからないし、逆にブラジルとか、

違う国の人からすればうちらが普通に生活してる日常が非日常的に

見えたりするわけだから。

H そういうことを言ってる作品のなかで良かったのはフランシス・アリスのかな。

 T ああリールの。

フランシス・アリス

H あれは良かったな。というかあそこで見れたのが良かった。

展示する側で行ってるからさ、フラットな状態で、何も追われてないし、

すごくいい状態だったからいろんな作品がぐっと入ってきたな。

アリスの良かったな。いいも悪いも僕が言うことじゃないけどね(笑)

T でもフランシス・アリスはフランシス・アリスの建物として

用意されてるからね。階段まで上らされてさ、大きな建物に

フランシス・アリスの作品一点だけ展示されてて

みんな寝転んで見るっていうさ、ああいう状況もすごい重要なんだよね。

あれがすごい人だかりがあるような道沿いに映像としてあったら見ないよね。

H 見ないね。だからその辺のケアがちゃんとできてるんだよね。

T あの避暑地に近いような、あの地域に対して、ちゃんとどの作品を

どこに置くべきか、それぞれのこと考えて展示をしているのが

本当によくわかる。お決まりの、大きな空間に対してそこをグリッド状に

分けて展示する作品ていうのは一つもない。

H そうだね、今回初めてフェスティバルに参加したんだけど、

そういう意味ではちょっと中毒性があるね。ベンチに座ってると

いろんな意見が聞けたんだけど、とりあえず印象が伝わってるんだよね。

子供でも大人でも。初めて子供につっこまれた。知らない子供に。

祐史これはアルミニウムだろ?だろだろ?って何度も。

yuji hamada_2

T へ〜かわいいね。

H でおれは知〜らないって顔してるんだけど、絶対そうだろ、絶対そうだろって。

あれ11万人来てたらしいね。一ヶ月で。

T 11万人!?

H すごいね。

T あり得ないね。

H そういう意味ではグループショーでもフェスティバルになると

ちょっとしたソロやるよりも全然見てもらえるっていうのは感じた。

T やっぱりフェスティバルって見るっていうことに対して

いろんなこと考えてる。画像を完全にコミュニケーションとして

使ってるんだよね。

Daniel Schlaepfer

その地域に根ざした特色あるフェスティバルって何なのかって考えたときに、

レマン湖だったり、きれいな山だったり、公園が大きかったり、緑が多かったり、

気候も安定してるし、裸に近いようなかっこで泳いでいる人がいたりとか、

ああいう状態に適したものが何かってことをよく考えてる。

ほかの地域でベベイで同じことをやってもしょうがないから。

ほかの地域もほかの地域なりに何をやるべきかをちゃんと考えれば、

日本でももっと面白いことができるんじゃないかな。

eric kessel

H フェスティバルのキュレーションてああいうことなんじゃないかなって思う。

参加作家もバラバラじゃん。ファインアーティストやフォトグラファーもいれば

グラフィックデザイナーもいる、みんなバラバラなんだけど、

イメージを使ったプレゼンテーションというところはみんなつながってるんだよね。

それはキュレーションとして素晴らしいなと思って。

日本でも明確にひとつの大きなテーマがあって、ジャンルを超えて

セレクトをする人が出てきてくれると楽しいのになって思う。

T そういうことをアーティストが実践したいって言ったときに、

それを叶えようとする、面白がってくれる関係性が生まれれば

どんどん地域の面白さにもつながっていくと思うし。

H そうだね。写真においてもキュレーションは表現のひとつだと僕は思ってる。

例えるならDJと音楽家は違うとは思うけど、ぼくは音ということで考えると

DJも音楽家も同じだと認識してるところがあるのよ。

写真のフェスはあるじゃん。それはそれでいいし、あっていいけど、

もっと媒体を客観的にパトロールして自分の意見を持ってセレクトした

フェスティバルっていうのが出てきたらいいなって思う。

T あとはお金かなー。スイスの人超金持ちだから

H あはは、確かにその感じはあったね。

T 作家もみんなクオリティが高い。

H それは間違いないね。

T 世界中から選んで、わざわざフェスにしてるくらいだからそれなりのクオリティと

いうか、レベルの高さみたいなものは根底にあるにはあるんだけど。

でもきっと日本でもいつかできる気がするし、そういうのを面白がる

日本になってほしいなと思う。あと、これはグラフィックデザイナーとして

思ったんだけど、演出がimagesはうまかった。デザイン力は日本と

たいして変わらないんだけど、どこにお金をかけ、どういうvisualをつくれば、

鑑賞者はどういう印象を記憶するかポイントを熟知してると思う。

日本の場合、予算をかけるなら一人でも作家を多く呼びたい、もしくは予算を

捻出出来ないことが多いんだけど、本来はそのイベントが何を言いたかったかを

持ち帰ってもらうことが一番重要。それが機能しないと、

あの時のイベント・・・って思い返してもイメージ出来ない。

それらを伝えるためにもっとデザインを有効的に使っていってほしいなと

個人的には思ったなぁ。

 

H なるほどね。

 

最後になりますが、Festival Imagesのコーディネートをしてくれた

Ivan Vartanian氏に感謝いたします。

2014年10月 東京、幡ヶ谷鍋屋にて

 

Imagesのwebサイト↓

       Images

 

 

濱田祐史
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。
出版社勤務後、2006年よりフリーランスになる。現在、東京を拠点に活動中。
hamadayuji.com

 

 

Nerhol(ネルホル) アーティストユニット

田中義久と飯田竜太によって 2007年に結成。 国内外の美術館やギャラリーの展覧会へ 参加し、 現代の経済活動が生み出し続ける消費と生成、忘却という巨大なサイクルの急所を突くような作品を一貫して制作している。2014年には、Foam Talent Call 2014に選出され、L’Atelier Néerlandais(Paris)やUnseen Photo Fair 2014(Amsterdam)、FESTIVAL IMAGES 2014(Switzerland)などのグループ展に参加。
2015年、Foam Museum(Amsterdam)にて個展開催予定。

www.nerhol.com

 

関連記事:


Images at Vevey : Yoshihisa Tanaka(Nerhol) × Yuji Hamada 前編

Posted in news by tomo ishiwatari on 2014-12-21

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 yuji hamada_t

 

スイスのヴヴェイにて2年に1回開催されているアートフェスティバル、

Imagesに今年は日本からNerhol、濱田祐史が参加しました。

 

vevey場所

 

日本ではあまりなじみがなく感じられるフェスティバル

ですが、いったいどんな内容なのでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Nerhol 田中義久 (以下T) どうでしたベベイ?

濱田(以下H)いやー、おもしろかったねぇ。

T あのフェスティバル自体は何日間やっていたのかな?

H 一ヶ月弱かな、二年に一回、一ヶ月弱やってると思う。

T 世界中からいろんなアーティストが呼ばれて、写真を含めたイメージ全般を

取り扱って、しかも野外展示がメインなんだよね。

日本人で呼ばれてどうでしたか?第一印象としては。

H 嬉しかったですヨ。ヨッシーは例えば他の作家で気になる作品あった?

T これはやられた〜とかっていうことよりも、街でフェスティバルをする、

そこに作家がいる、みたいなその関係性をちゃんとキュレーターが加味して、

来た人たちが楽しむ、面白く見えるっていうことがすごく考えられたフェスだよね。

フェスティバルっていうものを作り上げていく考え方が

非常に優れてるなって思った。

H なるほどなるほど。僕は写真文脈から見てたんだけど、

「Images」っていうタイトルがよくできてて、

イマージュって日本語訳すると画像ってわりと突き放した言葉に感じない?

T たしかにフォトとはついてないよね。

H ぼくはその「Images」ってどういう意味はなんだろって思ってたの。

T たしかにビエンナーレでもないし、フェアでもなくフェスティバル

H フォトでもなくファインアートでもなくアートフェスティバルでもなく、

イメージのフェスティバル。写真を扱うものにとって特別な感じがしてたのね。

実際ヨーロッパでも、西のアルル東のベベイって言われるくらい

フェスティバルの中では違ったもので特に東のベベイはとがってるって

いう位置づけみたいで、何かに定義した展示っていうよりは、

見るっていうことはどういうことなのかということを発信してるというか、

企画してる側がそれを意識してキュレーションしてる。

そういうフェスティバルは多分世界でもあそこしか

ないないんじゃないかなって思う。

T アートフェスティバルに見られるサイトスペシフィックな要素を

盛り込んだ展示っていう意味での面白さもないことはないんだけど・・

コンセプチュアルに場所の意図を汲んで作品を配置してるっていうよりは

基本的にはみんな既存の作品をあそこに展示してるだけじゃない。

新たに何かを作るっていうことよりは、持ってる作品をその場所に合わせて

見せているっていうだけなのに街全体にそのフェスティバルの

面白さみたいなものが出てるし、作品もその場所でしか体験できないような

見え方になってる人が多かった。

まぁ祐史君の場合は山、湖が作品性に入ってるからそれをうまく活用してて

ドハまりしてるけど。

yuji hamada

H あはは、だとしたらあれはうまくいったのかもね。

例えば、リー・フリードランダーの写真はいわゆるストレートな写真じゃん。

でも本物の車屋さんの壁とショーウィンドー全体にプリントが展示されてて、

30メートルぐらいかな、あれとかは例としてわかりやすいなと思った。

写真の巨匠だろうが何だろうが写真としての意味じゃなくってイメージ、

“画像”としての構造になってる。敷居をすごく下げてんだよね。

フレーミングされて展示されてるフリードランダーのオリジナルプリントとは

また違って、街にパーンと放たれることで、

一般の人が意味を認識できるっていうより探るきっかけになってると思った。

Lee Friedlander

T そう、見る側の人のことをよく考えた展示だよね。

だってほとんどターポリンだしね。プリントじゃないじゃんみんな。

H 後から写真家の西野壮平(2012年にImagesに作品展示)くんに聞いた話で

面白いなと思ったのが、普通オープンエアのフェスティバルって終わったら

作品を捨てるじゃん、特にターポリンのものとか。

あれ、捨てないんだって。

T どうすんの?

H あれカットして、鞄にして、翌年のアルルのフォトフェスティバルで

販売したんだって。

T へえ〜。

H それを聞いたときにすごいなと思ったのは、最後まで作品を

ケアしてるっていうか、普通オープンエアのはオリジナルじゃないから、

終わったらばらして捨てるじゃん。ステファノ(主催者)のすごいところは

やっぱりそこなんじゃないかなと思う。言葉にかえすとイメージを

捨てないっていうことになる。つまり敷居は下げるけど、

別に諦めてないっていうか。むしろもっと伝えようとしてるっていうか。

もっともっと一般の人に写真をシェアしてもらおうっていうふうなことを

すごく感じた。

T お決まりのフォーマットに写真をあてがうってことではなくて、

そもそも作品がどういう可能性を帯びているかみたいなことを

自分なりに考えてる気がするよね。

H それすごくいい言葉だね。ほんとそうだと思うし、

かえってオリジナルプリントにも興味が広がるとも思う。

ヨッシーのネルホルの展示はレアンドロと同じ部屋で一緒にやったけど

どうだった?展示スペースのこととかさ。

確か上にはデュシャンのポートレート作品のレプリカがあって・・

T 間には、タイヨ・オノラトの映像。

H あはは、そうだ。タイヨ&ニコと、レアンドロと

T デュシャンっていう面子の中で、思いっきり海外の圧力を、

逆風をがっつり浴びたっていう・・

nerhol_1

 

Leandro Erlich_1

taiyo&nico

H あははは、あの面子はすごかった。メインの会場だったし。

T すごく勉強になった。さっきの話じゃないけど、

場所に適したものをチョイスして、それに合わせたイメージを

どういうメディウムに落とし込んでその空間に展示していくかって

いうことまで考えてやれなかったから、、、、というより

そこまでコミュニケーションをとれてる状態で作品を持っていけてない。

交渉も足りてないんだよね。しかも僕の場合はスペースがお城で、

何年か改装してようやく出来た新しい場所だし、今回初めて見て、

やっぱりそのイメージっていうのは、視覚だけではないっていう。

そこに人がいて、空間があって、五感で感じるっていうか、

それでようやく成立するものが多かったから。

今回特に「Images」に関してはそれが顕著だったし、そういう意味では

もっとやれることあったなって思う。

© Céline Michel,  Festival Images 2014_001
© Céline Michel,  Festival Images 2014

Céline Michel,  Festival Images 2014_003

© Céline Michel,  Festival Images 2014

 

H 次なる課題を・・

T 見つけたなって思うし、日本から異国で見たことのないスペースで

展示する場合に何をしなくてはいけないか、とか、

そういう意味では勉強になったかな。

祐史君の作品は、その点よく考えられてたっていうか。

 

H 僕の場合は早い段階からオープンエアーでって話が決まってたから、

だからもう僕は最初に湖に浮かべたいっていうのは提案していた。

でも最初は断られたの。倒れるから無理だと。実際に倒れたんだけどね、

嵐がきて。会期終了10日前に倒れちゃったんだけど(笑)

T それもそれで(笑)

H そうそう、倒れるのも込みで、狙ってはいて。

そうなったらなったでいいやって。まあ運良く会期の三分の二は

きれいに並んでたんだけど。たしか僕がベベイに着いて設営を見た時は

まだ潜水士が杭を打っててたから、少しでも長く持つようにギリギリに

設置してくれたんだと思う。

T でもあの作品にとってはベストポジションだと思うな。

H うん。あのプロジェクトに関しては完成が見えたなって思っていて、

次の課題でホワイトキューブでこの感じをどう見せるかっていうぐらいかな。

T 作品集にするとき展示風景の写真載せないの?

H 載せる載せる。あれはほしいよ。わりとたくさん入っててもいいのかな?

ってやっぱり一個でいいかな?

T 一個でいいよ。一個でもう「あ」ってなるから。ベストカットを見開きとかで。

H あれでやっとプライマルマウンテンは次は写真集にしたいなって思った。

したいなっていうかできるなって思った。

T だって元々スイスの知り合いから湖と山が写ったお決まりの

ポストカードが送られてきて、それを見て考え始めた作品でしょ?

それが最終的に本物の山とレマン湖の上に浮かんだ状態のものを

作品とするって・・完結だよ。

H 元々僕は自分の手に届く範囲のことばっかりやってるから、

作品自体もわかりやすいことの方がいいなと思って。

難しいことを難しいまま伝えるのって以外と簡単で、難しいことを

簡略化して伝える方が自分のプロジェクトとしては好みで

そういう意味ではうまくいったのかな、と思う。

ネルホルもそういう要素あると思うんだけどね。どう?

 

(後編へ続きます)

Imagesのwebサイト↓

       Images

 

 

濱田祐史
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。
出版社勤務後、2006年よりフリーランスになる。現在、東京を拠点に活動中。
hamadayuji.com

 

 

Nerhol(ネルホル) アーティストユニット

田中義久と飯田竜太によって 2007年に結成。 国内外の美術館やギャラリーの展覧会へ
参加し、 現代の経済活動が生み出し続ける消費と生成、忘却という巨大なサイクルの
急所を突くような作品を一貫して制作している。
2014年には、Foam Talent Call 2014に選出され、L’Atelier Néerlandais(Paris)やUnseen Photo Fair 2014(Amsterdam)、FESTIVAL IMAGES 2014(Switzerland)などのグループ展に参加。
2015年、Foam Museum(Amsterdam)にて個展開催予定。

www.nerhol.com

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インタビュー:Futoshi Miyagi

Posted in news by tomo ishiwatari on 2013-12-18

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ただいま恵比寿のPOST、表参道のRaumの二ヶ所で個展開催中のアーティスト、

ミヤギフトシさんにホンマがインタビューしました。

どちらも会期終了が迫っておりますので、こちらを読んで見たい〜と

思った方は急いで見に行ってください!

 

POST / new message  2013.12.7(土)〜19(木)

Raum / American Boyfriend:The Ocean View Resort   2013.12.4(水)〜20(金)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ホンマタカシ:(以下ホ) まずはビデオ作品の「The Ocean View Resort」の話から

しましょうか。ああいう物語の作品は初めてですか?

 

 ミヤギフトシ:(以下ミ) そうですね。

これまで展示でやっていたものは、物語を断片的につくって、それを展示として

見せるという風にやっていたんですけど。

なんか割と「アメリカンボーイフレンド」( ※1 )を続けてきて、伝えるものが明確な

シリーズなので、しっかり1人で最初から最後まで作れるものをやりたいと思って、

前々から物語とかには興味があったのでつくってみました。

 

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                Video still from “The Ocean View Resort”, 2013

 

ホ:なんか、風景ビデオとしても見れるし、ベートーヴェンの四重奏っていう

音だけで構成していて、音楽でも構造があるっていうのがいいですね。

ところでやっぱり物語って今けっこう必要とされてるって感じる?

 

ミ:どうなんですかね?

でも、戦争を語るという形が変わって、この作品もそうなんですが、

ワンステップというか、一段落ついた人たちが語るっていう形ができて、

直接戦争の影響も受けていないし、どうしてもロマンチックな要素が入り込んで、

残酷な戦争のはずなのにそういう曖昧さが入ってきているっていうのが

いいことか悪いことかは分からないですけど、おもしろいなと思いました。

 

ホ:戦後、ギブミーアチョコレート!ってやってたわけだし

そもそも敗戦国なのに、アメリカ大好きっていう・・矛盾が日本人の複雑さだよね。

やっぱり沖縄育ちというのは大きい?

 

ミ:そうだと思います。

でも沖縄本島ではなく、離島の方で育ったので、すぐそばに米軍基地が

なかったっていうことがあって、純粋にアメリカに対する憧れみたいなものは

小さい頃からあってっていう。

でも、よくよく考えたらそれってなんなんだろう?ってすごく悲しくなってきましたね。

 

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                Photograph of an American Soldier, Torn, 2013

 

ホ:でもそれがリアリティだったんだよね?

 

ミ:そうですね、

一概にも否定できないっていう・・。

 

ホ:確かにその、ひと世代、二世代置いて戦争のことを考えるっていうのは

すごく重要な事だと思う。確実に影響はあるわけだから。

だから、広島の原爆とかも当事者じゃないと語れないっていうのはあるけど、

2世・3世で語るべき話ってのもあるよね。

 

ミ:そうですね。

 

ホ:そこは意識的にやると結構面白いのかなぁ・・。

そもそもビデオとか写真を使う形式になったのはいつ頃からなの?

 

ミ:もともとは写真表現からで、大学の写真コースから始めて、

美術の方に入っていきました。

 

ホ:そうなんだ。それはアメリカの大学で?

 

ミ:そうです。

 

ホ:どこ?

 

ミ:ニューヨーク市立大学というハーレムにあった学校です。

美術学校というよりは、総合大学の中の美術専攻でした。

 

ホ:その中に写真コースっていうのがあるの?

 

ミ:そうですね。

 

ホ:その時はどういう写真撮ってたの?

 

ミ:その時は本当に普通にドキュメント写真というか、路上写真とか・・

割と課題に合わせて撮っていて・・。

風景写真を撮るようになってから、構図とか面白いって思い始めて、

写真にのめり込んでいったんですけど、その中で現代美術を教える先生がいて、

聞いてるうちに、ゴンザレス=トレス( ※2 )とか、その辺りの作家を教えてもらって、

写真を使いつつも、もっとコンセプチュアルな方向に・・と学生の最後の方から

始めた感じですね。

 

 R3

                          Broken Sandglass, 2013

 

ホ:日本だとなかなかそういう道筋にならないんだけどね。なんでだろうね。

沖縄は高校まで?大学でニューヨークに?

 

ミ:その間に2年間、留学するために大阪外語専門学校っていう専門学校があって、

そこに行ってました。

そこは明確な行き先とか決められてない人たちが入って、

在学中に決めて、そこに編入するっていう形でしたね。

 

ホ:それっていいよね。

 

ミ:って思ったんですけど、でも実際、最初から決めていった方が

英語に関しては伸びるんですよね。

 

ホ:いやいや、その英語というよりは、自分がどういう進路に行くか考えるって時間が。

高校卒業する前に決めるって、リスキーだよね。

それで大学終わったらすぐ日本に帰ってきたの?

 

ミ:その後、学生ビザを取って1年くらいブラブラできる時間があって、

それでプリンテッドマッター( ※3 )とかでバイトしつつ、制作を続けていて、

たまたまギャラリーが見つけてくれて、すごい運がよかったんですけど、

それで彼らがついてくれました。

 

ホ:結局何年くらいいたの?

 

ミ:最初ワシントン州に1年ちょっとにいて、それからニューヨークで

5・6年くらいですかね。

 

ホ:なんで帰ってきちゃったの?

 

ミ:それが、アーティストビザを取ろうとしていたんですけど、

ちょうどリーマンショックがあって、周りも経済的に難しいと言われて・・

作家としてもそこまでキャリアが長かったわけでもなかったので、

アーティストビザちょっと難しいねって話になって、帰ってきて、

その間に進めようと言っていたものも長引いてしまって、ギャラリーの方も、

ちょっと今はサポートできないって言われて。

 

 R4

             Banner from The Teahouse of the August Moon, 2013

 

ホ:向こうでやるのと、東京でやるのと違いはある?

難しさの違いっていうか、アーティストとして。

 

ミ:まあ、単純に見てくれる人の数も違うと思うし、文脈とかも違うと思います。

 

P1

 

ホ:でもかえって、東京にいて沖縄の作品とか・・アメリカンボーイフレンドとかの

アプローチをやるっていうのは、ニューヨークでやるのよりも

コンセプチュアルではあるよね。

 

ミ:そうですね。

 

ホ:ポストの方はどういうコンセプトなの?

 

ミ:今回、本で過去作品をまとめてもらうことになったので、それに合わせて

立体の過去作品とかと、あと、立体の作品を自宅で撮ることが多くて、

それを作品集( ※4 ) としてまとめたいねっていう話になったので、それと、

こういう写真を展示したことがなかったので、いい機会だからと思ったので。

 

P2

                           new message展示風景

 

ホ:じゃあ、単体作品として見ればいいのかな?

このオブジェみたいなのは。

 

P3

                                 Winter, 2010

 

ミ:そうですね。

 

ホ:立体作品はどういう経緯で?

これ立体と言っていいのかは分からないけど。写真やビデオじゃない形式の。

 

ミ:写真をやっていく上で、ただ撮るだけじゃ物足りないって

思っていた部分もあったので、最初はフィルム(物自体)を使ってなにか

できないかなと考えて、自分が撮影したフィルムを自分で引き抜いてフィルムの

残骸があるっていう作品にしたりしていて、そこから割と小さな立体と

親密なものに興味が惹かれていったので、作り始めた感じです。

 

ホ:東京に合ってるっていうかね。より手元で。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ミ:不思議なんですけど、日本に帰ってきてから沖縄の作品を

たくさん作るようになってきてます。

 

ホ:今はどのくらいの割合で沖縄には帰ってるの?

 

ミ:結構バラバラなんですけど、去年は制作とかで4回くらい帰ったんですけど、

今年は2回くらいしか帰っていなくて・・。

アメリカにいた時には一度も帰らなかったので。

 

ホ:離島ってどこなの?

 

ミ:久米島です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ホ:こういうのもいいよね。

ちょっとあの、ピーター・フィッシェリ&デヴィッド・ヴァイスの

制作中の机の上のみたいなw

でも、ちゃんといろんな色を使ったりとか、削ったりとかしてるんだよね?

 

R4

                     Sketch for American Boyfriend, 2013

 

ミ:そうですね。なんか、粕とか、割れたかけらに興味があるみたいで・・。

 

ホ:うーん。いいよね。これもいいね。

 

notmycup

                          Not my Cup of Tea, 2010

 

ミ:あ、これは映像作品なんですけど、紅茶のティーパックをそのままにしておいて、

スカイプの着信の音だけが鳴って応答せずにいるところで、紅茶だけがどんどん

色濃くなっていくという作品です。

 

ホ:これだけでも物語見つけられそうだもんね。

 

ミ:はい。この作品集も、ポートレイトみたいな、写真としての写真シリーズの

写真じゃなくて、作品を撮ったものだけを集めて、それに付随するテキストを集めたくて。

 

ホ:そこの違いってなんなんだろうね?ポートレイトみたいな作品っぽい写真と、

記録としての写真の違いって。同じ写真なのに。

 

ミ:僕も、展示会場に実物と写真があって不思議な気持ちになりますね。

写真もこれ作品なのか?みたいな・・。

 

ホ:そこのところはあまり考えられていないのかもね。写真って。

 

ミ:もともと、写真家じゃない美術作家が撮った写真が好きだったりするので、

その影響もあって作品の写真を自分で撮るっていうのを始めて・・・。

やっぱり、作品として立体のものが白いギャラリーのスペースにあっても、

作品としては成立しても写真作品のような物語性は薄れてしまうかもしれないですね。

不思議な感じです。

 

P6

                    Gifts for my Parents (Not Sent), 2009

 

 

ホ:そうだね、不思議だね。だから、写真=物語なのかな?この作品にとっての。

 

ミ:ああ。そうですね。

 

ホ:こっち系は面白いと思います。

 

ミ:そうですね。自由になんでもやっていけると思うので。

 

( 2013/12/15 )

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ミヤギフトシ プロフィール:1981年沖縄生まれ。東京在住。

20歳のときにアメリカに渡り、NYのプリンテッドマターに勤務しながら自身の

作家活動を開始。帰国後、青山のセレクトブックショップ「ユトレヒト」や

アートブックフェア「THE TOKYO ART BOOK FAIR」のスタッフとしても

活動しながら、創作を続ける。

http://fmiyagi.com/

 

※1 アメリカンボーイフレンド :「American Boyfriend」は、沖縄生まれの

ミヤギフトシが、セクシャル・マイノリティとしての自身のアイデンティティの

揺らぎと沖縄の歴史を重ね、そこにひそやかに息づく希望や可能性と、

一方で抗うことのできない現実や憂いについて、政治的、歴史的観点を織り込みながら、

文学的、音楽的感性によって綴るアート・プロジェクト。

写真、映像、オブジェ、インスタレーション、テキスト、印刷物、パフォーマンスなど、

多様な作品形態で展開されている。

American Boyfriend オフィシャルウェブサイト|www.americanboyfriend.com

 

 

※2 フェリックス・ゴンザレス=トレス (Félix González-Torres / 1957年、

キューバ生まれ。1996年、HIVの合併症により没。)

ギャラリーに積み上げられ、観客に持ち帰られるキャンディやポスター。

やがてどちらかが先に止まる時が訪れる、二つの並んだ時計。

いくつも連なりながら、いつしか点灯しなくなる電球。トレスの詩的で

ロマンティックな作品は、時間の経過による消滅が暗示され、

それは、うすれゆく記憶や恋人「ロス」との別れのメタファーとして表現されている。

一方で、グループ・マテリアルの中心メンバーとして、

アートが社会や政治に対して影響力を持つべきという信念から

アクティヴィストとしての活動も行い、まさにパーソナルとソーシャルを

往来しながらの制作活動を行なった。

http://en.wikipedia.org/wiki/Félix_González-Torres

 

※3 プリンテッドマッター:NYのチェルシー街にあるアート本の専門書店。

 http://printedmatter.org/

 

※4 new message:torch press出版

http://www.torchpress.net/2013/11/24/newmessage/

 

 

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熊を殺すと雨が降る・前編

Posted in news by tomo ishiwatari on 2013-12-13

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12月7日(土)・8(日)に伊丹市のAI・HALLにて、

「CONTACT GONZO × HOMMA TAKASHI 熊を殺すと雨が降る」が開催されました。

えっなにそれ?と言う方は、ひとまずAI・HALLホームページより、

CONTACT GONZOリーダーの塚原悠也さんのインタビューを読んでいただくと

いいと思います!

 

こちらはAI・HALLがある伊丹駅!気持ちでかめの電光掲示板。

伊丹駅四コマ

 

会場に行くと・・

 

小屋の中に熊がいたり

kuma3

 

虫?のような鹿?のようなのがいたり

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これは何・・そしてなぜレモンが・・

kuma4

 

謎は次回解き明かされるかもしれないし明かされないかもしれませんが

待て!次回。

 

 

 

 

 

 

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横尾香央留「変体」出版記念フェア

Posted in news by tomo ishiwatari on 2013-11-12

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2012年4月にThe Caveにて行われた横尾香央留の「変体」展。

展示会期中には横尾が持つたくさんの編み地と三つのお題を依頼主が選び、

横尾が編み地を生き物に「変体」させるプロジェクトを行いました。

変体された生き物たちを集めた写真集がこの度 between the booksより発売になり、

Utrechtにて出版記念フェアが開催されることになりました。

 

※写真は2012年4月、The Caveでの展示のものです。

 変体1

変体2

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会場では写真集に収められた変体たちの編み地だった頃の写真、

変体されて持ち主のもとで暮らす今の姿の写真が展示されています。

また、24日の日曜日にはなんと、会場にある編み地を横尾が10分以内に変体させる

イベント「変体10minutes」が催されます!

地下鉄で靴のかかとを直すよりたのしい10分間になること請け合いです!

みなさまぜひご参加くださいませ。

詳細はUtrechtホームページよりご覧ください。

変体フェアは本日12日より、24日の日曜日まで開催中です。

お楽しみに!

 

 

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ルー・リードのロバート・フランク Lou Reed on Sick of Goodby’s 1978

Posted in site trekking by iseki ken on 2013-11-7

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Robert Frank Sick of Goodbye

Robert Frank, Sick of Goodby’s, 1978 from The Lines of My Hand

ルー・リード*1「ロバート・フランクの『The Lines of My Hand』*2って本の中にある「Sick of Goodby’s」*3を見てたんだ。そのちょっと前にはジョニー・キャッシュ*4の「I Wish I Was Crazy Again」*5という曲を聞いていたんだけどな。

そしてこの作品で表現される「別れ」について考えてみた*6。もう二度と会うことのできない古い友人への最後のグッドバイ。この写真から感じとることができる強烈な人生の悲しさと、それを癒す作品のクオリティに心を打たれたんだ。

ジョニー・キャッシュの曲もそうだ。あのときに戻りたい、もう一度見てみたいという欲求を歌っている。荒野の火の中に飛び込んで焼かれてしまい、この別れの写真の中でしかもう見ることのできないというその状況は、言葉で言い表すことができるものじゃない。

この写真は物事をありのままに受け入れる大切さを教えてくれる。誰も避けることのできない死と最後の写真。友達や、白黒フィルムにとらえられた失った時間を思い出させてくれる自然な写真。フランクは実際にそれを経験し、見て、巧妙に記録したんだ。失ったパートナーや曲を思い出して心臓をバクバクさせながら、俺は恐れおののいてそれを見てる。

クレイジーなあの時間をもう一回と願い、その瞬間をカメラの中に閉じ込めてしまうというのは、偉大なアーティストができるせめてものことなんだ。ロバート・フランクは素晴らしい民主主義者だ。俺らは皆この写真の中にいる。鏡の中ではペンキがまるで血のように垂れている。もうさようならはたくさんだ。誰もがそう思ってる。でも実際それを口に出しているのを見るのはうれしいことだね。」

『Tate Etc. issue 2; Autumn 2004』「Six reflections on the photography of Robert Frank」より http://www.tate.org.uk/context-comment/articles/six-reflections-on-photography-robert-frank

Lou Reed: I was looking at Robert Frank’s photograph Sick of Goodby’s in his book The Lines of My Hand. Moments before I had been listening to a Johnny Cash song called I Wish I Was Crazy Again. Then I thought of the goodbyes in the book to old friends caught once and for all and never again to be seen in life, and I was struck by the intensity of the sadness of life and its redeeming qualities as reflected in these moving photos. With Johnny Cash as well, the desire to see it all again, to go out one more time into the wild flame only to be burned up forever and never be seen again except in these farewell photos, is moving beyond description. The photos speak of an acceptance of things as they are. the inevitable death of us all and the last photo – that last unposed shot to remind us of our friends, of our loss of the times we had in a past captured only on film in black and white. Frank has been there, and seen that, and recorded it with such subtlety that we only look in awe, our own hearts beating with the memories of lost partners and songs.

.To wish for the crazy times one last time and freeze it in the memory of a camera is the least a great artist can do. Robert Frank is a great democrat. We’re all in these photos. Paint dripping from a mirror like blood. I’m sick of goodbyes. And aren’t we all, but it’s nice to see it said.

From Tate Etc. issue 2; Autumn 2004 “Six reflections on the photography of Robert Frank” http://www.tate.org.uk/context-comment/articles/six-reflections-on-photography-robert-frank

*1 アメリカのバンドThe Velvet Undergroundのリード・ボーカル、ギタリスト。アンディ・ウォーホルがプロデュースしたバナナのジャケットのファースト・アルバムは特に有名。写真集を三冊だしている写真家としての一面も。2013年10月27日永眠。
*2 1972年に日本の邑元舎から出版され(日本語のタイトルは『私の手の詩』)、その後1989年に収録作品が追加、再編集されたヨーロッパ版が出版された。ルー・リードが見ていたのはヨーロッパ版。
*3 ロバート・フランクは1971年、後の妻となる彫刻家ジューン・リーフとカナダのノバスコシア州にある海辺の町に居を構え映像や写真作品の制作を行った。このSick of Goodby’sはその地で作られたシリーズのひとつ。Sick of Goodby’sは「サヨナラはもうたくさんだ」という意味。
*4 アメリカンカントリーミュージックの重鎮。ルー・リードと同様コワモテ。
*5 1978年に発売され「もう一度会えたら」「あのときのようにクレイジーだったら」などセンチメンタルな曲を多数収録したアルバム『I would like to see you again』より。
*6 フランクは1974年に娘のAndreaを飛行機事故でなくしている。

 

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