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プラトンの洞窟で

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On Photography

皆さんお早うございます。瀬木です。
写真について書かれた本を真剣に読むことにしました。

一冊目はスーザン・ソンタグ「写真論」です。今回はその中から「プラトンの洞窟で」を読みましょう。

「プラトンの洞窟で」のまとめ

忙しい方も多いと思いますので、最初に結論を書きます。
このエッセイで何が書かれているかを一言でまとめると、こうなります。

写真現実世界の影である。にも関わらず我々は、写真を通じて現実世界と強く関わろうとしている。
 

表題「プラトンの洞窟で」について

哲学者プラトンは持論のイデア論を説明する際に「洞窟の比喩」を用いました。この説明に用いられた洞窟が「プラトンの洞窟(Plato’s cave)」と呼ばれています。

 
地底深い洞窟に囚人がいます。彼らは洞窟の奥の壁だけが見えるように縛り付けられていて、後ろを振り向くことはできません。

囚人の後ろの天井では、炎が煌々と燃えています。炎と囚人の間には通り道があり、色々な物品や動物・人間の像が運ばれていきます。運ばれる物品は炎に照らされ、囚人が見ている奥の壁にその影を映します。

実は囚人たちは、生まれたときから縛り付けられたままで、後ろを振り返ることはできませんでした。そのため、奥の壁に映るを真実のものだと信じ込んでいるのです。

これがプラトンの洞窟です。そしてこの囚人こそが、イデアを知らずその影を真実だと信じこむ我々であるらしいのです。

ソンタグはこれを踏まえて表題を「プラトンの洞窟で」とし、「人類はあいもかわらずプラトンの洞窟でぐずぐずしており、昔ながらの習慣で、ひたすら真理の幻影を楽しんでいる」と書き出しています。

そして現代の幻影は写真であるとし、その写真の様々な特徴を書き連ねたのがこのエッセイです。

Written by segi

2011/09/19 at 7:58

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