「芸術写真の精華」@東京都写真美術館
こんにちは。between the booksエディターの井関ケンです。
まずはこちらを見て下さい。
梅坂鶯里 芍薬 一九三一年
安本江陽 夕陽の丘(独逸にて) 一九三一年
大久保好六 豊子さん 一九二六年
小関庄太郎 古風な町 一九二八年
小関庄太郎 海辺 一九三一年
渡辺淳 冬 一九二六年
昔の日本画のようですが、実はこれら、1920年代から1930年代に制作された写真作品です。
写真に見えないですか?
見えませんよね。明治時代の終わりごろから大正、昭和のはじめにかけて、町の写真館などの商業的な写真屋とは別に、アマチュア写真家が、このような「芸術写真」を目指した時期がありました。彼らにとって「芸術写真」とは絵画を模倣することだったのです。そして絵画に近づくため、ゼラチン・シルバー・プリントの他に、ピグメント印画法という、顔料を使う技法を用いていました。
それだけでなく、作品に主観を取りいれるため、写真を撮ったあとに写真の上に絵を描いたり彩色したりもしていました。
そこまでするのなら、最初から画家になればいいのに、と思ってしまいますがそれはルール違反だったのでしょうか。
現在、東京都写真美術館では「芸術写真の精華」と題して、この時代につくられた、このような興味深い写真作品がたくさん展示されています。一見の価値ありです。5月8日(日)までですので、まだの方はぜひ。
東京都写真美術館
芸術写真の精華
日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展
会期:2011年3月8日( 火 ) ~ 5月8日( 日 )
※画像はすべて「芸術写真の精華」カタログより












