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仏像とエグルストン:愛染明王と少年

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Tallahatchie County, Mississippi from "William Eggleston's Guide"

はじめまして今晩は。瀬木と申します。
ホンマタカシ ワークショップ 第三期を受講していました。

ワークショップを通じて 「仏像とエグルストン」 というZineを作成しました。
これから数回に分けて、それらの作品を紹介していきます。

今回は、少年を愛染明王に置き換えた作品です。

元の写真を見ると 「少年が光背を背負っている」 ことにまず目が向くでしょう。
悟りを開いた者の背後には、大きな光が射すとされていて、それを美術的に表した物が 「光背」 です。光背を持つことから、この少年は仏の化身であることが解ります。

次に光背の色と形に目を向けます。
色は赤で、これは少年が明王系であることを示します。更に形が円であることから、赤い円光背を持つことが判明し、どの仏様が現れたのか、かなり絞られま す。

絞られた候補の中から、僕は 愛染明王 を選び、光背部分を抜いてコラージュし、少年が仏の化身であることを明らかにしました。

しかし、残る二人の少年は何者なのでしょう。愛染明王に気付いていることから、単なる凡夫(ぼんぷ)とは思えません。
あるいは三名で三尊様式を成し、実は不動明王・矜羯羅童子(こんがらどうじ)・制多迦童子(せいたかどうじ)の化身なのかとも考えました。ただ不動明王は、火焔光背を持ち、この少年の姿形に合わないことから採用していません。

今回の作品についてはこれまで。

さて、そもそも何故エグルストンの写真に仏像をコラージュしようと思ったのか?
という話は次回に続きます。

Tallahatchie County, Mississippi 「William Eggleston’s Guide」より
Tallahatchie County, Mississippi

Written by segi

2011/03/28 at 12:06

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